政書士の実務の学び方体験談

大学時代から法律の勉強をしていて、どうせなら本格的に法律家を目指そうと思うようになりました。法律家には、さまざまな種類の資格があるため、どのような道に進めばよいか、最初は迷ってしまったものです。しかし、それほど勉強が得意ではないため、弁護士や裁判官を目指してもうまくいかないのは分かっていました。自分の学力でも合格しやすいものは何かと考えたとき、行政書士の試験を受けることが最善だと感じたのです。

 

予備校に通って勉強を続けた結果、試験には合格することができました。しかし、すぐに開業するのは難しいと聞いていたため、開業することには躊躇してしまいました。しっかりと実務を学んでから開業するようにしないと、思わぬトラブルにつながってしまう可能性があります。特に、資格試験の勉強と実務との間にある大きな違いを理解しなければなりません。テキストに書かれていることは、そのまま実務に役立つとは限らないのです。初心者が実務を学ぶのに適しているのは、行政書士会が実施している研修会だといえます。研修会では、実務に携わっている専門家が講師となっているため、テキストには書かれていない高度な内容を教えてもらうことができるのです。

 

試験に合格してから、さまざまな研修会に参加するように心がけてきました。1回や2回の研修会では、ほとんど知識を身につけることができないまま終わってしまいます。何度も繰り返し教わるようにすることで、少しずつ知識が深まっていくものです。自分の場合、スムーズに物事を覚えることができないため、研修会でも苦労を重ねることになってしまいましたが、それでも最終的には相当な知識を習得し、自信を持つことができました。

 

また、いきなり開業してもお客さんが来てくれるとは限らないため、行政書士事務所で働く機会を得ることも大切です。研修会で学んだ知識を、本当の意味で身につける重要な機会になります。しっかりと覚えたつもりだった知識も、事務所での仕事をしてみると、それほど覚えてはいなかったことに気づいたりしました。有資格者として働く状況なので、単なる補助者とは異なり、相当な責任を持って実務に臨むことができるのも魅力です。責任のない立場での仕事と、責任を負う立場での仕事との間には、働き始める前に考えていたよりも大きな違いがありました。

 

行政書士の仕事というのは、お客さんのために書類を作成することが基本となっていますが、単なる書類作成をするのだと思っていると失敗します。深い法律的な知識をきちんと身につけていないと、適切な書類を作成することができません。また、法律というのは頻繁に改正が行われるものなので、一度覚えれば終わりというわけではなく、常に新しい情報を得る努力をする必要があります。資格試験に合格したからといって、勉強をやめることはできないのです。合格すれば開業して稼げる、と安易に考えていたのは間違いでした。

 

どれだけ真剣にテキストを読んでいても、それだけで実務に必要な知識を身につけることは不可能です。また、若い人の間ではインターネットであらゆる知識・情報が手に入ると思っている人も少なくありませんが、インターネットで得られる情報には誤ったものも多く含まれています。確実にいえることは、インターネットで集める情報よりは研修会・本・テキストで得られる情報の方が確実だということです。本・テキストをしっかりと読みながら、研修会に参加したり、事務所での仕事に従事したりすることが重要だといえます。

 

開業してからも、すぐにお客さんが来てくれることはありませんでした。ここで、営業活動がどれだけ重要なのかを痛感させられました。行政書士の実務というと、法律や書類作成のことばかりを考えがちになりますが、お客さんが依頼してくれなければ何にもならないのです。営業活動も、大事な業務なのだといえます。営業活動の進め方については、自分自身で経験を積んでいくしかありません。何度も失敗を繰り返しながら、少しずつお客さんを増やすように努力しました。

 

行政書士というと、誰もが簡単になることができる職業だと思われていたりしますが、実際にやってみるとそうではないことが分かります。本気で努力を積み重ねている人だけが、最終的な成功につなげることができるのです。なかなか成果が出なかったとしても、諦めてしまってはいけません。実務をやっていると、分からないことが多く登場します。プライドが高い人は、分からないことを他人に質問することができず、いつまでも分からないままにしてしまいますが、それは危険な態度です。分からないことは速やかに確認して自分のものにする、というのが実務を学ぶ上で求められる態度だといえます。実務の学び方は、極論すれば人それぞれということになります。しかし、やみくもに取り組むのではなく、多くの人が経験してきたことを活かすようにするのが近道です。

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